去る9月26日と27日の2日間、神奈川県横浜市のパシフィコ横浜にて、一般社団法人日本薬局学会及び一般社団法人日本保険薬局協会主催による「第9回日本薬局学会学術総会」が『薬局機能を高める みらいへの展望〜問われる私たちの進化と真価〜』をメインテーマに開催されました。松木友治薬剤師・三浦容典薬剤師との共同研究による発表を行いました。

　私達の発表は、『6年制薬学教育と実際の医療現場とのギャップについて（その2）〜6年制教育課程へのアンケート結果から〜』です。6年制の薬学教育を受けた薬剤師の現在の実務状況と、今後の目標についてアンケートを行い、2年目以降の社内研修制度に生かしていくという事が目的でしたが、大学の教育内容の改善点も見えてくる結果となりました。
　ポスター発表では薬剤師だけでなく、企業の研修担当の方や学生さんなど多くの方に発表を見て頂き、沢山のご意見・ご感想をいただきました。どの企業も良い人材の育成と確保は重要課題であり、実務実習にも課題があるとの事でした。今回、多くの方と意見交換できたことで、自分自身の視野も広げることができたと思います。
また、会場には多くの薬局、製薬メーカー、医療機器メーカーなども出展しており、最新の技術や各企業の取り組みを学ぶ事ができ、非常に良い刺激となりました。
　『未来セミナー〜アメリカの風〜』では米国の薬局・薬剤師の現状を学びました。EHR（Electronic Health Record）をベースとしたHITECH（the Health Information Technology for Economic and Clinical Health act）の取り組みは、将来日本のマイナンバー制度とも近い部分がある（検査・治療・服薬履歴など個人の医療情報をデータとして蓄積する）と感じ、非常に勉強になりました。
　初日にはスーツが破ける・・・などトラブルもありましたが、学会発表を通して知識だけでなく多くのものを得る事ができ、貴重な経験となりました。今回の経験を活かして、日々の業務に取り組みたいと思います。